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【MX ERGO修理】ドラッグが外れるチャタリングをKailh GM 8.0スイッチ交換で直す!分解&はんだメンテ記録

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長年デスクの相棒として活躍してくれているトラックボール、Logicool「MX ERGO」。

普通のマウスから移行した当初は、手首や腕、肩まわりの負担が減って感動したのを今でも覚えています。カーソル移動で手首を振る必要がなくなり、20°の絶妙な傾斜角が手になじむ。これだけでデスクワークの快適度が上がりました。

今回は、そんな愛機MX ERGOにまつわる「お気に入りポイントやプチカスタム」をダイジェストで振り返りつつ、ドラッグ&ドロップが途中で解除される不調を、スイッチ交換で修理・メンテした記録をお届けします。

目次

MX ERGOの魅力と、これまでの小さなこだわり

本題の修理に入る前に、普段愛用している中で感じているポイントや試したカスタムを少しご紹介。

1. 操球感というより“所有欲”を満たすペリックス(Perixx)ボール換装

MX ERGOのボールは、定番である「ペリックス(Perixx)」の交換用カラーボールに換装しています。 正直なところ、「操作性が劇的に向上したか?」と言われるとそこまで大きな差は実感しにくかったのですが……見た目のアクセントと所有欲の満たされ方は〇です。デスク上の雰囲気をちょっと変えたいときのプチカスタムとして気に入っています。

2. 気になっている「3Dプリンタ製スタンド・傾斜台座」

標準の20°でも十分ラクなのですが、Amazonなどで見かける「さらに角度をつけて垂直(バーチカル)寄りにできる3Dプリンタ製の傾斜台座」もずっと気になっています。 まだ使ってはいませんが、手首をさらに自然な角度に倒して使ってみたい欲がじわじわと湧いています。

3. デバイス間をシームレスに行き来できる便利さ

Logicool Flowをはじめとする画面・PC間のシームレスな行き来機能も、複数台の環境を扱う上では手放せないポイント。作業の導線を崩さずにスッとカーソルが移動してくれるのは、やっぱりこのシリーズならではの強みです。

*各社から出ている、ぴったりサイズの専用のトラックボールケースもおすすめです。同じ形状の様で、何種類か試しましたが剛性感や仕上がり、生地など違ってますので購入者のコメントなど参考の上購入した方が良いと思います。

【本編】クリックの異変……ドラッグ&ドロップが途中で外れる!

さて、ここからが本題です。 ある日作業をしていて、「ファイルをドラッグ&ドロップしている最中に勝手にポロッと外れてしまう」「範囲選択が途中で解除される」という現象が頻発するようになりました。

調べると典型的なスイッチ劣化・チャタリングの様です。 本体ごとの買い替えも頭をよぎりますが、いじられてる方も多く、メカとしてもまだまだ現役。スイッチを打ち替えてメンテすることにしました。

今回使用した工具・パーツたち

  • 交換用マイクロスイッチ: Kailh GM 8.0(色々調べて評判が良さそうだったので採用)
  • トルクスドライバー(T6): 精密ドライバー
  • はんだごて: HAKKO FX-972(※新導入しました!)
  • はんだ吸取器: goot 自動はんだ吸取器 TP-100

実は今回のはんだ工作、温度ブースト付きレベルのコテしか持っていなかった状態から、新しく導入したHAKKOのステーション型はんだこて「FX-972」の初陣でもありました。具体的な温度調節ができるモデルはこれが初めてだったのですが、めちゃくちゃ使いやすくて感動です……。(このFX-972の使用感については、また後日じっくりレビュー記事を書きたいと思います!)

Step 1:トルクスネジと対峙(※深い穴のネジに注意!)

底面の金属プレートを外すと、シェルを固定しているネジが現れます。隠しネジなどはなく配置自体は素直なのですが、注意したいのが「ネジ穴の深さ」と「ビットの長さ」です。

MX ERGOはトルクスネジ(星型)で留まっていますが、ビット差し替え式の短いドライバーだと奥まで届かない箇所があります。無理にあてがって回そうとするとネジ頭をなめてしまう危険大です。自分もヒヤッとしたポイントなので、しっかり軸が細長いトルクスドライバーを用意して慎重に回すのがおすすめです。私はゴリ押しして少しネジの頭を痛めました・・・

Step 2:やさしくコネクタを抜いて基板を取り外す

【ケースを開けて内部基板・コネクタ周りが見える写真】

ネジを外してシェルを開けると、上下がコネクタ・ケーブルで繋がっています。 勢いよく引っ張ると断線の原因になるので、焦らずやさしくコネクタ(ロックを解除する箇所もあります)を抜いて、スイッチが載っている基板を本体から取り外します。

Step 3:はんだ吸取器(TP-100)でスイッチを取り外す

基板を取り出したら、古いスイッチのはんだを除去していきます。ここで電動はんだ吸取器「goot TP-100」を使用しました。

(※今回の作業自体ははんだ吸取線などでも対応可能と思いますが、DIY好きなら電動吸取器は持っておいて絶対に損はないと思います!)

以前、ソニーのDualSense(PS5コントローラー)のアナログスティック交換をしたときの「鉛フリーはんだの硬さ・溶けにくさ」と比べると、MX ERGOのはんだは非常に素直で溶かしやすいです。

ただ、ひとつ気になった点として、スイッチ端子は固定のためか少し太めに作られています。そのためTP-100標準のノズル先端だと、「少し強めに押し込んでフィットさせる」ような感覚が必要でした。吸い取り自体は問題なく行えるものの、「基板に負担がかかっていないかな……大丈夫かな」と少し心配になる感触だったので、今後を見据えて異なるサイズのノズルを用意しておきたいと思いました。

Step 4:スイッチ Kailh GM 8.0を実装!

【Kailh GM 8.0を取り付けた基板 / はんだ付け完了後の写真】

古いスイッチが外れたら、調べて選んだ「Kailh GM 8.0」をセット。HAKKO FX-972の安定した熱量のおかげで、狙い通りの温度で綺麗にはんだを流し込むことができました。

あとは逆の手順でコネクタをやさしく接続し、基板を戻して、長いトルクスでしっかりシェルを閉じれば作業完了です!

メンテ完了:ドラッグ外れも解消!小気味よいクリック感

組み直してさっそくPCでテスト。 イライラさせられていたドラッグ&ドロップの途切れは完全に解消

初めて使ってみたKailh GM 8.0ですが、重い押し込みが必要でないのにクリック感は非常にカチッと明瞭で、歯切れが良くてかなり好印象です。「これは良さそうだな」と選んで正解でした。道具の助けもあり、大きなトラブルもなく難なくメンテを完了できました。

最後に:最近導入した「MX ERGO S」とも比べつつ……

手首への優しさ、ペリックスのボールによる見た目の満足感(真っ黒のボールが好きですね)、そして自分で打ち替えたKailhスイッチの小気味よい打感。 手をかけて修理してあげると、初代MX ERGOはまだまだ現役でバリバリ戦える相棒だと実感します。

……と、愛機の復活に満足していたのですが、実は最近静音スイッチ&Type-C対応を果たした最新モデル「MX ERGO S」も導入していまして。

「カチッと明瞭なKailhカスタムのERGO」と「静かで滑らかな最新のERGO S」。それぞれの使い勝手や違いについても、また近いうちに比較してみたいと思います。

ドラッグ外れやチャタリングに悩んでいて保証期間が過ぎてる方(保証期間ならメーカー修理ですよね)、工具の準備(特に長めのトルクス)をしっかり整えて、ぜひスイッチ交換メンテにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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